〔035〕由良ヶ岳 (640m)

2009年06月20日


関西、その他の山に戻る

京都府舞鶴市
”関西百名山”を完登したいと思っているが、他の山に目が行ってしまい、中々消化出来なくていた。
今日はどこにも行こまいと思っていたが、天気が良さそうなので急遽、日本海側の山に行くことにした。
Road Map :R178をKTR丹後由良駅を目指し、国民宿舎”丹後由良荘”に向かう。
Route Map:国民宿舎上の登山口から東峰に登り、分岐点に戻ってから最高峰の西峰に登る。
標高差:約597m
登山口の標高が低い
  来日岳は標高0mから567mの山頂までの登りだったが、由良ヶ岳は標高34mから640mまでの登りとなるので、標高差的には来日岳より多い。
綾部宮津線はETC千円割り引き対象外記

 これから海水浴シーズンに入るとババ込みになるであろう日本海であるが、今はまだ静かなものだった。高速道路は土日休日千円割り引きながら、綾部宮津線は対象外なので要注意である。
依遅ヶ尾山に移動する
  コンビニでホットドックを買って、車を走らせながら昼飯とするが、久し振りに食べるホットドックがやけに美味く感じた。
関西百名山』 大展望に感激。
国民宿舎に向かう道から見た”由良ヶ岳”。 左が”東峰”、右が”西峰”の最高峰(640m)
標高は低いが、登山口の標高はたった34mなので登り甲斐がありそう。
国民宿舎の直ぐ上にあった広場。当然、登山口駐車場と思っていたが、下山時には入口が封鎖され、車は一台も来ていなかった。そう言えば
”駐車場”の表示はどこにも無かった。因みにここにはトイレは無し。
駐車場らしい広場横には案内所があり、ここに登山届けが出せる。
7時45分、案内所横の登山道から登り始める。
登山道は階段等で整備されておらず、雰囲気の良い自然道が続く。
登山道のラインが市境となっているのか、左は雑木林で右は
ヒノキ林とくっきりと分かれている。今日は涼しい風が林を
吹き抜け暑さを感じない。
季節外れの”ツツジ”が沢山咲いていた。大半が
オレンジ色であるが、一部に右の赤花が咲いていた。
展望の利かない登山道であるが、一部で”東峰”が望めた。
4合目を過ぎる辺りから強烈なヒノキ林となってくるが、
今日はこれが日差しを防いでくれて有り難く感じた。
涼しい風は立木の間を吹き抜けてくれた。
登山道には途中何の見所も無いが、4合目に”炭焼き窯跡”があった。こんなのは何の見所にもならないが・・・
こちらは ”モリアオガエル”の卵。
ヤマアジサイ”が沢山咲いていた。
七合目からは雑草が生い茂る歩き難い道になってくる。
この辺りから勾配も少しきつくなってくた。
1時間丁度で”七合目”に着く。 ”一杯水”の表示があったが、
距離が判らないので下山時に立ち寄ることにする。
最高峰の”西峰”を後にしたく、”東峰”を
先にしたが、結果的にはこの選択は間違いだった。
1時間08分にて稜線”分岐”に着く。
登山道を覆うように ”エゴノキ”の花が落ちていた。
”分岐”から”東峰”へは穏やかな道はが続く。
登山道には白い花がひき詰められて踏むのが勿体無い感じがした。
急に開けて明るくなり、”東峰”が見えてきた。
1時間15分にて”東峰”(585m)の山頂に着く。
石積の祠の中には小さな仏像が安置されていた。
祠の上にはアゲハチョウが優雅に飛んでいた。
”東峰”からは由良川、由良海岸への大展望が得られ、
霞みが酷いながら久し振りに凄い景観を見ることが出来た。
”東峰”から北西方向を見るが、これから登る
”西峰”以外に知っている山は無かった。
ダイビング(素潜り)でよく行った海岸も見えて、
しばし、景観に見とれてしまった。
子供が小さい頃にキャンプに行った”由良キャンプ場”と二日間、
食料を調達した懐かしい海岸が見えた。 あの頃、山に登る奴は
バカだと思っていた。(今もそう思っているが・・・)
白花は綺麗と思わないがこれだけ咲いていると圧巻。
山友からの情報で ”エゴノキ”だと判る。
果皮に有毒なサポニンを多く含んでいるらしい。
分岐に戻り”西峰”に向かうとブナ、モミジの
古木が茂る気持ちの良い登山道となる。
何やら林道がここまで延びて終点となっていた。
車でも走れそうな地道であるが、通れるかどうかは不明。
登山道は林道を歩くことなく、右手に入っていく。
”東峰”の展望が良かったので”西峰”の展望にも期待したが、
”東峰”ほどに良い展望ではなかった。
1時間41分にて由良ヶ岳最高峰の ”西峰”(640m)に着く。
”西峰”からの展望は樹木が邪魔をしており、期待の天橋立も遠景過ぎた。
釣りでよく通った ”栗田湾”は懐かしい。
”西峰”から少し戻った所に”展望岩”があったが、ここも岩が草木に覆われて展望岩まで行き辛く、樹木も茂り絶景とは言い難かった。
”展望岩”からは由良海岸しか見えなかった。
下山時に”一杯水”を見に行くが、水は一滴も出ていなかったし、
出ていても湧き水ではなく、沢水だった。こんな水、飲ますなよ。
下山時には気温が25℃まで上がってきたが、ヒノキの日除けと、
通り過ぎる風で、この時期としては暑さを感じなかった。
登り時には感じなかったが中腹から下はザレており、結構滑り易い。U字状に掘れ込んだ道は開門岳の
登り口によく似ている。
見所は何も無い登山道であるが、嫌味なところも
まったく無く、苦も無く下り終える。
登山口に”登山証明書”が置いてあったので1枚頂く。
自分で証明するだけのものだが、面白い配慮だ。
コースタイム
登り:1時間15分(東峰まで)、1時間41分(西峰、最高峰まで)
下り:1時間07分(西峰から)
ゆらがたけ
この登山地図を見ると余計に判らなくなってしまう。